「麻疹」
と書いて
はしかとも読み、一般にはこちらの方が知られている。
伝染力が強く、日本では一生に一度はかかると言われている。
発症すると、発熱(
39℃程度の高熱となることが多い)に、咳、鼻汁、結膜充血、眼脂といったカタル症状を伴う。
発熱2〜3日目で頬粘膜に
コプリック(Koplik)斑が出現する。コプリック斑を認めれば特異的な診断価値が高い。カタル期は3〜4日間続いた後、いったん解熱する。
カタル期の後にいったん解熱するが、
半日ほどで再び39〜40℃の高熱が出現し(二峰性発熱)、
発疹が出現する。発疹は体幹や顔面から目立ち始め、後に四肢の末梢にまで及ぶ。
発疹は鮮紅色で、やや隆起している。
回復期2日目ごろまでは感染力が残っているため、
学校保健法により解熱後3日を経過するまでは出席停止の措置がとられる。
4月から東京都や神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府などで集団発生している。
また大学生の発症者も多く、感染拡大の防止のために休講の処置をとった大学も、首都圏を中心に増加している。
これにより、大学野球などのスポーツ活動や、大学の施設を利用した各種試験などに影響が出ている。
みなさん、オヤッと思ったら すぐにお近くのお医者さんに見てもらいましょう。